この度は、弊社エア工具をお買い上げ戴き、誠に有難うございます。
- ご使用に先立ち、この「取扱説明書」全てよくお読みの上、指示に従って正しく使用して下さい。
- お読みになった後は、お使いになる方がいつでも見られるところに必ず保管して下さい。
- 注意文の警告、注意の意味について
警告 | 誤った取り扱いをしたときに、使用者が死亡または重症を負う可能性が想定される内容の注意。 |
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注意 | 誤った取り扱いをしたときに、使用者が傷害を負う可能性が想定される内容および物的損害のみの発生が想定される内容の注意。 |
なお、注意に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結びつく可能性があります。
いずれも安全に関する重大な事項を記載していますので、必ずお守り下さい。
I. 安全上の注意
エア工具を正しく安全にお使い戴き、火災、感電、怪我などの事故を未然に防ぐために、次に述べる「安全上の注意」を必ずお守り下さい。
警告
- ご使用前に取扱説明書を必ずよくお読み下さい。
- 本取扱説明書に指定された用途以外にはお使いにならないで下さい。
- エアホースを持って工具を運ばないで下さい。
機械が不意に作動すると危険です。またエアホースは鋭利な角に接すると切れやすいので注意して下さい。 - 無理な姿勢で作業しないで下さい。
常に足場に注意をしないと機械や体のバランスを失い危険です。 - 埋設物を事前に調査し、細心の注意を払って作業して下さい。
作業中、工具が内部配線やガス管等に触れますと感電やガス漏れにつながり、非常に危険です。 - エアコンプレッサ以外は絶対に使用しないで下さい。
空気以外の高圧ガス(例:酸素・アセチレン等)を使うと異常燃焼をおこし、爆発の危険を伴います。
注意
- 長期間お使いいただくために
使用する圧力は、中型・大型インパクトレンチを除き、通常0.4~0.6MPaでご使用下さい。
圧力が高いと危険で、また故障の原因となります。低いと能力不足となり、充分な性能が発揮できません。3/4”・1”サイズの中・大型インパクトレンチは0.6~0.8MPaの空気圧にてご使用下さい。
・使用するホースは3/8インチ以上のものをご使用下さい。(1”サイズ以上の大型のインパクトレンチは1/2インチ以上をお使い下さい。)ホースや配管が細かったり長過ぎると必要な空気量がツールまで流れなくなり、圧力低下を招いて能力不足となります。
・給油は毎日行って下さい。エアモーターの内部は水分の酸化と、高速回転による磨耗が絶えず行われています。給油はカプラ接続部より注油して下さい。 - 作業上の安全
・作業場所は明るくし、常に整理整頓を心がけて下さい。
・作業場所に、関係者以外は近づけないで下さい。特にお子様は危険ですから注意して下さい。 - 使用前に機械の点検
・故障部品やさび付き部品等、故障部分はないか。
・ねじ類などが緩んだり、脱落していないか。 - 作業に適した服装
・きちんとした服装で作業をして下さい。
袖口の開いた衣類、ネクタイやネックレス等の装身具は、回転部等に巻き込まれる恐れがありますので、着用しないで下さい。
・屋外での作業の場合には、皮手袋と滑り止めのついた履物の使用をお勧めします。
・長い髪は、帽子やヘアカバー等で覆って下さい。
・作業中は防護めがねを使用して下さい。
・作業環境に合わせて、安全靴、保安帽なども併用して下さい。 - 安全で効率のよい作業
・排気孔は機械本体の排気部ですので、絶対に塞がないで下さい。
・機械からの排気は、人や生き物などに向けないで下さい。
・レバーやグリップハンドル(回転式)に指や手をかけて持ち運ばないで下さい。機械が不意に作動すると危険です。
・運転中に異常を感じた場合は直ちに使用を中止し、点検修理に出して下さい。 - 気持ちのゆとり
・気持ちにゆとりを持って慎重に作業を行って下さい。また、疲れている場合は使用しない下さい。 - 適度の休憩
・長時間の作業は控え、疲れる前に休憩しましょう。 - 機械の保護
・機械は大切に取り扱って下さい。誤って落としたり、ぶつけたりすると外枠などが変形したり、亀裂や破損が生ずる場合がありますので、十分ご注意下さい。 - 機械の点検・整備・保管
・ゴミ、異物などの侵入は故障の原因となりますので、使用後は元コックを止め、本体からエアホースを取り外し、本体内にゴミが入らないように注意してから保管して下さい。
・いつも安全に能率よくお使い戴くために定期点検をお勧めします。修理、点検はお買い求めの販売店にご依頼下さい。
警告
- アンビル・ソケット・ドリルチャック・ドリルビット・ドライバービット・パット・ペーパーなどの回転部分に手を触れないでください。
運転中は、絶対に回転部には手を触れないでください。怪我の危険があります。 - 運転中は、工具類や回転部などに手や顔などを近づけないで下さい。怪我の原因になります。
- 機械や付属品は、その能力を超えて使用したり、急激な操作はしないで下さい。
- 部品の交換の際は、必ず指定された部品をお使い下さい。
- 先端工具類の取替えや調整をする際は、必ずエアを遮断して行って下さい。
- 先端工具類はエアーツール用の信頼性の高い製品をお使い下さい。特にインパクトレンチ用のソケットはインパクトソケットを使用し、ハンドツール用は決してご使用にならないで下さい。
- 高い場所では下に人がいないことを確認してから作業して下さい。また、本機は安全で安定した場所に置くようにして下さい。
- 人や生き物などに向けて機械を作動させないでください。ソケット・ドリルビット・ドライバービット・パットなどの付属品が飛ぶと、怪我の危険があります。
- 使用しない工具や付属品の保管場所として、次のような場所は避けて下さい。
×お子様の手が届いたり、簡単に持ち出せるところ
×温度や湿度の急変するところ
×湿気の多いところ
×直射日光の当るところ - 作業中は耳栓、防塵マスクなどを着用して下さい。
- ご使用前には必ず回転方向を確認して下さい。
- 加工する物をしっかりと固定して下さい。クランプや万力などを利用して加工物を固定して下さい。
- 機械は確実に保持してお使い下さい。(特に始動時)
- 作業前、作業後はエアフィルタやコンプレッサタンク内の水抜きを必ず行って下さい。
- 不必要な無負荷運転、また無理な分解や機械の改造はしないで下さい。
- [事業者の方へ]付属工具類の取り換え・試運転は、法・規則で定める安全教育を受けた人に行わせて下さい。
- 騒音に関しては法令および各都道府県などの条例で定める規制があります。
周囲に迷惑をかけぬよう規制値以下で使用されることが必要です。状況に応じ、遮音壁などを設け、使用して下さい。
注意
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注意
各機種の仕様は予告なく変更することがありますのでご注意下さい。
II. サンダー・ポリッシャーの使用方法
【用途】機械本体にペーパーやバフを装着し、自動車補修、焼付け塗装、木工、FRP研磨、磨きに使用します。
注意
- 使用する前には、各取付部品(パットなど)が緩んでいないか確認して下さい。
- パットにペーパーやバフを取付ける際は、お互いの芯を合わせ、手のひらでまんべんなく押し付けて、確実に貼り付けて下さい。
- ペーパーによるサンディング作業の際は、パット面の外周部で研削するように、15度~30度程度傾けてご使用下さい。
- 吸塵式サンダーについて
・ペーパーの取付けは、パットの芯とペーパーの芯を合わせ、なお且つ吸塵穴を合わせ均等に乗せ、手のひらでまんべんなく押し付けて、確実に貼り付けて下さい。
・ダクトホースを所定の位置にしっかりと差し込んで下さい。
・吸塵袋は付属のダストホース末端部分にしっかりと括りつけ、軽く引っ張って取れないことを確認して下さい。 - ポリッシングの際は、使用用途(コンパウンド掛け、ワックス掛け)に応じて、パット、バフを選んで下さい。
また、砂、ゴミ等が付着したまま使用するとキズなどの原因になりますので、作業時には十分ご注意下さい。 - 稼動する時は必ず研削面に当ててからレバー操作をして下さい。
- パットが変形したり「うねり」があった場合は、新しいパットに交換して下さい。
- 吸塵式サンダーをご使用の場合は、吸塵袋の粉塵をこまめに廃棄して下さい。
粉塵が袋に溜まっていると吸塵効率が悪くなります。 - 使用中に異常音や異常振動が感じられた場合は、直ぐに作業を中止して下さい。
販売店もしくは弊社にご連絡をお願い致します。 - 使用後にはエア給気口(カプラ部)よりスピンドル油を2~3滴給油し、低速で運転して全体に馴染ませて下さい。
- 作業内容に合わせて、スピコンで回転調整をすることがあります。必要に応じて調整を行って下さい。
- 被研削面に、過度な力でツールを押し付けないで下さい。
作業効率が上がらないばかりか、工具の寿命を短くしますのでご注意下さい。 - クッションパットについて
プラサフの研ぎならし、オールペイント前の足付け作業をされる場合、オプションのクッションパットを使用することにより、砥ぎ過ぎを防ぎ、きれいな仕上げ面を楽に得ることができます。
III. サンダー・ポリッシャーの修理・交換
注意
- 付属品の交換や、修理を行う際には、必ずエアホースを外して下さい。
- パットの交換
本体からエアホースを外した後、機械の裏表を逆にしてリテーナナットに付属のスパナを差し込んで固定し、パットを反時計廻りに回して下さい。取付けは逆の手順で行って下さい。 - パットの交換目安
本体からエアホースを外した後、パットを手で回してうねりがあったり、誤って機械を落としてパットか変形した場合は、パットを交換して下さい。 - 吸塵袋の交換目安
穴があいたり、掃除をしても吸塵効率がよくならない場合は、吸塵袋を交換して下さい。 - 修理目安
使用前後の点検時、または使用中に異常音や異常振動が感じられた場合には、必ず修理ないしは補修を実施して下さい。何も感じられなくても一年に一回程度の点検をお勧め致します。
警告
サンダーには、砥石を絶対に使用しないでください。砥石が破壊し怪我の原因となります。
IV. 保守・点検
保守点検は必ずエアホースを取り外して行って下さい。
注意
- コンプレッサタンクの水抜き
・作業前、作業後はエアフィルタやコンプレッサタンク内の水抜きを必ず行って下さい。 - 給油
・作業前、作業後は本機の給気口よりエアツール油を2~3滴注油し、2~3秒間の空回転(低速の無負荷回転)を2~3回行って下さい。
・長時間の作業の場合、途中でも注油して下さい。 - 清掃
・モーター内に粉じんや砂などが入らないように、エア接続部分をきれいに清掃して下さい。
・吸塵した粉塵によりエアの通路が塞がれてしまうことがあります。定期的にホースを外して点検して下さい。尚、詰まっている場合は特殊の専用工具を使用して除去して下さい。
・吸塵袋の粉塵はこまめに廃棄して下さい。目安としては、一作業時に一回は最低限実施して下さい。尚、粉塵はゴミの分別としては危険物にあたることがありますので、各市町村の条例・法規に従い廃棄して下さい。 - 修理・分解はご自分でなさらないで、必ずお買い求めの販売店、または埼玉精機株式会社にお申しつけください。
IV. 配管
注意
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